「婚約指輪は、男性の年収の3ヶ月分が相場」
一度は聞いたことがある言葉だと思います。でも、これって本当なの?と疑問に思っている方も多いんじゃないかな。
結論から言うと、今の現場では、この「3ヶ月説」はほぼ当てはまりません。
毎日お客さまの接客をしている立場から、リアルな相場と予算の考え方をお伝えします。
「年収の3ヶ月分」はどこから来た話?
この言葉の出どころを知っていますか?
実はこれ、1980年代にアメリカのダイヤモンドブランドが打ったマーケティングコピーが起源と言われています。「Two months’ salary」というキャッチコピーで、それが日本に入るときに「3ヶ月」に変わって広まったとされています。
つまり、もともとは広告の言葉。
「こんな高い指輪をもらえた」という満足感を演出するためのコピーが、いつの間にか「常識」として広まってしまったんですよね。
今のリアルな相場は?
私が毎日接客している中で感じる、今の実態をお伝えします。
平均的には、30〜50万円台が多い
30代のカップルに多いのが35〜45万円前後のレンジ。20代だと25〜35万円くらいのご予算の方が多い印象です。
もちろん、10万円台から選ぶ方もいれば、100万円以上をご用意される方もいます。金額の幅は本当に広くて、「いくらが普通」というものはないのが正直なところです。
現場でのやりとり、正直に話しますね
お客さまがご来店されると、最初に必ずお聞きすることがあります。
「ご予算はどのくらいをお考えですか?」
ここで「年収の3ヶ月って聞いていて…」とおっしゃる方、まだいらっしゃいます。でも私はそのたびに、正直に答えるようにしています。
「今は、その言葉にとらわれなくて大丈夫ですよ。」
予算を聞いたあとは、その金額の中で一番素敵に見えるデザインをご提案します。
たとえば30万円のご予算でも、ダイヤモンドの品質の見せ方・石の大きさ・リングのデザインの組み合わせ次第で、ぜんぜん違う印象になります。
「予算が少ないから選択肢が少ない」ということは全くなくて、プロとしてその予算の中で最高の提案をするのが私たちの仕事だと思っています。
予算の決め方、こう考えてみてください
「いくらにすればいいか全然わからない」という方へ。
① 無理のない金額から逆算する
今の貯金・ローンなし・生活に無理が出ない——この3つを満たせる金額が、ベースになると思います。結婚後は新生活・ハネムーンなど出費が続きます。婚約指輪だけでキャッシュを使い切るのはリスクがあります。
② 「見た目の満足感」と「金額」は比例しない
正直に言うと、30万円台の指輪でも、デザインと石の選び方次第で本当に素敵なものができます。100万円出せば100万円相応のものになりますが、「100万円じゃないと彼女が喜ばない」かというと、そんなことはありません。
③ 彼女の希望を一度確認する
サプライズプロポーズを考えている方も多いですが、指輪選びだけは一緒に来ていただけると、サイズも好みも確認できて、双方にとってベストな選択ができます。「サプライズプロポーズ後に一緒に選ぶ」という流れもとても人気ですよ。
ブランドへ来店前に確認しておくと安心なこと
ジュエリーショップへ初めて行くとき、少し緊張しますよね。でも事前に少し準備しておくと、ぐっと楽になります。
- 予算の上限を決めておく(「〜万円くらいまで」でOK)
- デザインのイメージを何となく持っておく(一粒石?シンプル?華やか?)
- サイズを計れるなら計っておく(当日試着でもわかります)
来店予約をしておくと、当日スムーズに案内してもらいやすいです。来店キャンペーンが使える場合はギフト特典がもらえることもあるので、事前に確認しておくといいですよ。
まとめ
- 「年収の3ヶ月分」はマーケティングコピーが起源で、今の現場には当てはまらない
- 今のリアルな相場は30〜50万円台が多い
- 予算はまず「無理のない金額」から考えるのが正解
- 金額よりデザイン・石の選び方で満足感は大きく変わる
- 来店前に予算とイメージを整理しておくと◎
「3ヶ月分出せないと失礼かな…」と不安に思っていた方に、少し気持ちが楽になってもらえたら嬉しいです。
大切なのは、金額ではなく、ふたりで納得して選んだかどうかだと思っています。