「持ち込み料って、なんでかかるんですか?」

ウェディングプランナーをしていた8年間で、何度も受けた質問です。ネットで調べると「式場の都合」「ぼったくり?」みたいな書かれ方も見かけますが、内側にいた人間として、今日は包み隠さずお話しします。

結論から:持ち込み料は式場の「嫌がらせ」ではなく、商売としての現実的な仕組みです。そして、かしこく付き合う方法がちゃんとあります。


持ち込み料の正体。元プランナーが正直に言います

シンプルに言うと、結婚式場も商売だからです。

式場は、提携しているドレスショップ・映像会社・お花屋さんなどに依頼してもらうことで、そこからの利益も含めて成り立っています。会場の設備を維持して、しっかりしたスタッフを揃えるには、売り上げが必要です。

外部から持ち込みをされると、その分の利益がまったく入らない。だから「持ち込み料」という形でいただいている——これが内側から見た正直な構造です。

幸せの瞬間をお手伝いする場所ですが、ボランティアではありません。ここは現実的ですが、正直にお伝えします。

そして、これは建前ではなく本心なのですが——提携業者さんの方が、当日の動きは確実にスムーズです。会場の導線を知り尽くしていて、スタッフ同士の連携も取れていて、トラブル時の臨機応変な対応力が違います。提携先で良いものが見つかるなら、提携が一番おすすめ。「どうしてもこのカメラマンに撮ってほしい」「提携にないドレスが着たい」という強い希望があるときに、持ち込みを相談するのが良い順番です。


アイテム別・持ち込み料の相場

アイテム 相場
ウェディングドレス 1着 3万〜10万円
タキシード 2万〜7万円
引き出物・引き菓子 1点 300〜1,000円
ブーケ 3,000円〜2万円
カメラマン 1万〜16万円(そもそも持ち込み不可の式場も多い)
ペーパーアイテム 1部 100〜250円 or 無料

※式場によって大きく異なります。あくまで目安です。

ちなみに、私の現場でお持ち込みの希望が多かったのはペーパーアイテムとブーケでした。手作りしたい・こだわりたい気持ちが出やすいアイテムですね。


持ち込み料は交渉できる?現場で見たリアル

これも正直に書きます。

無料になるケースはあります。 たとえば「今日決めていただけたら」という当日成約特典として、持ち込み料をプレゼント(無料に)する式場はあります。式場によってやり方はさまざまですが、交渉の余地がゼロではない、というのが実態です。

また、プランナー側から提案することもありました。「とにかく予算を抑えたい…!」という方には、あえて「ここはお客様のお持ち込みで用意されてはいかがですか?」とお伝えしたり。持ち込み=式場と対立、ではなく、予算調整の手段として一緒に使うものなんです。

逆に、通らない交渉もあります。私が実際にお断りしたのは:

  • 「初期見積もりの端数をまけて」→ 見積もりは打ち合わせで随時変わるので、この時点で端数を切っても意味がないんです(笑)
  • 「他の式場はこの値段だった」→ お料理のコース差額など、内容が本当に同じレベルなのか分からないものは、同じ価格ではご案内できません

交渉のコツをまとめると——おふたりが「本当にこの式場で挙げたい」という気持ちがあるかどうか。その上で、今懸念になっている部分、たとえば「ドレスやカメラマンを外部から呼びたくて…」「予算がここまでしかなくて…」という本音を、言いにくいかもしれませんがプランナーに伝えてみてください。本音を話していただけると、式場はできる限りおふたりの理想に近い提案をしてくれると思います。


一番のトラブルは「知らなかった」。契約前に必ず確認を

私自身は、持ち込み料で揉めた経験はありません。キーポイントになる部分なので、見学の時点で必ずお伝えして、ご了承いただいてからご契約いただいていたからです。

ただ、2024年のアンケート調査(エニマリ・結婚式経験のある191カップル対象)では、**3割以上のカップルが「契約時または契約後の準備中に初めて持ち込み料を知った」**という結果が出ています。「聞いていない」「聞いたけど忘れてしまった」——ここはとてもデリケートな部分で、トラブルの種になりやすいのは事実です。

だから、これから式場見学に行く方へ。見学の段階で、この3つを必ず聞いてください。

  1. 持ち込み料がかかるアイテムと金額(一覧でもらえると安心)
  2. そもそも持ち込み不可のアイテム(カメラマン・生ものなど)
  3. その内容を見積書・契約書に残してもらえるか

良い式場は、聞かなくても先に説明してくれます。逆に、聞いてもあいまいな返事しか返ってこない式場は、少し慎重になっていいと思います。


持ち込みにこだわりたい人は「最初から持ち込み自由の式場」を選ぶ手も

ここまで読んで「やっぱり持ち込みでこだわりたい!」という方は、契約後に交渉するのではなく、最初から持ち込みに寛容な式場を選ぶのが一番ストレスがありません。

トキハナという式場相談サービスは「持ち込み自由」を掲げた式場紹介が特徴で、最低価格保証や前撮りプレゼントもあります。即決を迫られない仕組みなので、「当日成約特典で焦らされるのが苦手」という方にも合っています。

→ トキハナで持ち込み自由の式場を相談してみる


まとめ

  • 持ち込み料は式場の商売上の現実。嫌がらせではない
  • 提携業者の方が当日は確実にスムーズ。強いこだわりがあるものだけ持ち込むのが良い順番
  • 無料になるケースもある(当日成約特典など)。本音はプランナーに正直に話すのが一番
  • 一番のトラブルは「知らなかった」。見学時に3つの確認を
  • 持ち込み重視なら、最初から持ち込み自由の式場を選ぶ