ウェディングプランナーとして8年間、多くのカップルの結婚準備をご一緒してきました。
ドレス選び、会場決め、料理の試食——さまざまな準備がありますが、「指輪」の話題は特別な空気感がありました。うれしさと不安が混在した、あの独特の雰囲気。
今回は、現場で何度も見てきた「指輪選びのあるある」をまとめてみます。
あるある① 「彼が選んできた」サプライズ指輪、サイズが合わない
プロポーズのサプライズで彼が一人で選んできた婚約指輪。気持ちはものすごく嬉しい。でもサイズが合わない、というケースはかなり多い。
指のサイズは見た目では判断しにくく、同じ人でも季節や時間帯によって変わります。サイズ直しは多くのブランドで対応していますが、デザインによってはできないものもある。
プランナー的アドバイス: サプライズをしたい場合は、彼女がよく使うリングのサイズをこっそり測るか、少し大きめのサイズを選んで後でサイズ直しを一緒に行くのがおすすめです。
あるある② 結婚指輪は「とりあえずシンプルに」が後悔のもとになることも
婚約指輪に予算を使ったあと、結婚指輪は「シンプルな甲丸でいいや」と流れで決めてしまうカップル。
ただ、結婚指輪は毎日つける指輪です。10年、20年とつけ続けるものだから、長い目で見たときの「飽きなさ」は大事。
一方で、シンプルすぎて物足りなくなるケースも見てきました。婚約指輪と重ね付けしたときのバランスも含めて考えておくと後悔が少ないです。
プランナー的アドバイス: 結婚指輪選びは後回しにしがちですが、できれば婚約指輪と同じブランドで、重ね付けのバランスを確認しながら選ぶことをお勧めします。
あるある③ ふたりで意見が割れる
「私はデザインが一番大事」「俺はダイヤのクオリティで選びたい」——指輪選びで意見が合わないカップルは珍しくありません。
これ、じつは悪いことではないと思っていました。指輪を選びながら、ふたりの価値観の違いが見えてくる。そこで話し合えるかどうかが大事。
結婚生活では、もっと大きな選択を一緒にしていくことになります。指輪選びはある意味、そのトレーニングだとも言えます。
プランナー的アドバイス: 意見が割れたときは「どちらかが折れる」より「共通点を探す」方向で。「シンプルだけどダイヤがきれい」なデザインなど、両方の要素を満たせる選択肢が必ずあります。
あるある④ 式当日、指輪交換で「入らない」
披露宴の指輪交換のとき、リングが入らなくてパニックになるカップル——これ、意外と起こります。
緊張で指がむくんでいたり、季節や体調によってサイズが変わっていたり。
プランナー的アドバイス: 式の当日は指が少しむくみやすいです。指輪のサイズ直しをするなら、式の1〜2ヶ月前までに完了させておくと安心です。
あるある⑤ 「もっとブランドを見ればよかった」
式が終わったあとに、「もっといろんなブランドを見ておけばよかった」という声は本当によく聞きました。
逆に「いっぱい回ったけど、最初に見たところが一番よかった」という声も同じくらい聞きました。
どちらの場合も、「十分に考えて選んだ」という納得感があれば後悔は少ない。大切なのは選択の結果よりも、選ぶプロセスを大切にすることだと感じています。
最後に
8年間でたくさんのカップルを見てきて、思うことがあります。
指輪選びで「完璧な正解」を探している人ほど、迷います。でも指輪は、選んだ後の時間が積み重なって初めて「正解」になるものだと思っています。
大切なのは、ふたりで選んだという事実と、その記憶です。