「20代で結婚指輪を買うとき、どのくらいの予算を考えればいい?」

結婚式・新生活・引越しと出費が重なる中で、指輪にいくらかけるか悩む20代カップルはとても多いです。

現役のジュエリーコーディネーターとして、毎日たくさんのカップルにマリッジリング(結婚指輪)を見ていただいています。今日は2026年のいま、実際にいくらで買われているのかを、飾らずにお伝えします。

そして最初に、この手の記事でいちばん誤解されていることについても正直に書きます。


結論:いまは「2本で35万円前後」が目安です

まず金額から言います。

2本合わせて35万円前後。これが、いま店頭でいちばん多い価格帯です。

「思ったより高い」と感じた方もいるかもしれません。少し前まで、この手の記事には「2本で30万円前後」と書かれていることが多かったからです。

理由ははっきりしています。貴金属の価格が上がっているからです。

結婚指輪の素材はプラチナやゴールドです。その地金そのものの価格が上昇しているので、同じデザイン・同じブランドでも、以前より価格が上がっています。「数年前に結婚した友人に聞いた金額」は、いまの相場とはズレていると思ってください。

もちろん、デザインによって前後します。

  • ストレートでシンプルなデザイン … 抑えめになりやすい
  • ダイヤが多く入っているもの・幅のあるもの … 地金やダイヤの量が増えるぶん上がる
  • 表面の加工や特殊な仕上げ … 手間がかかるぶん上がる

まずは「2本で35万円前後」を頭に置いて、そこから2人の希望で上下させる。 この考え方でお店に行くと、見積もりを見たときのギャップが小さくて済みます。


正直に言うと、「20代だからこの金額」はありません

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいことです。

「20代の相場」「30代の相場」という切り口の情報はたくさんあります。でも現場に立っている感覚として、年代で金額が決まることはほとんどありません。

実際にご来店されたカップルを見ていると、金額を決めているのは年齢ではなく、この2つです。

① 2人のライフスタイル

毎日つけるのか、仕事の日は外すのか。手を使う仕事なのか。派手なものが好きか、シンプルが好きか。ここでデザインが決まり、デザインで金額が決まります。

② 使えるお金がいくらあるか

結婚式もするのか、新生活の準備はこれからか、引越しは必要か。指輪だけを切り離して考える方はいません。**全体の中で「指輪にいくら回せるか」**で決まっていきます。

だから、20代でも40万円以上を選ぶ方はいますし、30代でも30万円以内に収める方はいます。年齢は関係ないんです。

「相場がわからない」のは、あなただけではありません

もうひとつ、現場でよく感じることがあります。

そもそも予算感がまったくわからない状態でご来店される方が、いちばん多いです。

「みんないくらくらいなんですか?」と聞かれることが本当に多くて、私たちのほうから相場をお伝えすることがほとんどです。

なので、「何も決まっていない状態でお店に行くのは恥ずかしい」と思う必要はまったくありません。 むしろそれが普通です。予算が決まっていないことを理由に来店をためらっている方がいたら、気にせず来てくださいと伝えたいです。


20代前半と20代後半で、違いはある?

「20代前半」「20代後半」で検索される方も多いので、ここも正直に書きます。

金額の面では、はっきりした差は感じません。 前半だから安く、後半だから高い、ということはないです。

ただ、お金の出どころに違いを感じることはあります。

20代前半、特に社会人になりたての方の場合、お祝い金を指輪の支払いに充てているというお話を聞くことがあります。ご自身の貯金だけで用意される方もいれば、そういった形で支度される方もいる、という印象です。

これは決して恥ずかしいことではありません。結婚は2人だけのイベントではなく、周りの方に支えてもらうものでもあります。使えるものを使って、納得のいく1本を選ぶほうがずっといいと思っています。

結婚指輪の費用、誰が出すの?でも、この話を詳しく書いています)


「婚約指輪はなし、結婚指輪だけ」も増えています

もうひとつ、最近はっきり増えたと感じる選択があります。

婚約指輪は用意せず、結婚指輪だけにするカップルです。

正直なところ、理由はお金であることが多いです。婚約指輪と結婚指輪を両方そろえると、それなりの金額になります。そこで「結婚指輪にしっかりお金をかけて、婚約指輪はなしにする」という判断をされる方が、以前よりずっと多くなりました。

これは、まったく悪い選択ではありません。

婚約指輪は「贈るもの」ですが、結婚指輪は2人が毎日つけるものです。日常で身につける時間は圧倒的に結婚指輪のほうが長い。そこに予算を集中させるのは、とても合理的な考え方だと思います。

もし「婚約指輪がないのは寂しいかも」と迷っているなら、プロポーズに指輪なしはアリ?婚約指輪はいらない?も読んでみてください。同じように悩んだ方の話をまとめています。


ブランド選びは、大きく3つのタイプに分かれます

「どのブランドがおすすめですか?」とよく聞かれますが、正直に言うと「これ」という正解はありません。 人によって求めているものが違いすぎるからです。

ただ、接客していると求めるものは大きく3つに分かれると感じています。自分がどのタイプかがわかると、回るお店を絞れます。

① 人と被りたくない → 手作り・アトリエ系

「友人と同じものは避けたい」「自分たちらしいものがいい」というタイプ。

この場合は、手作りの工房やアトリエ系のブランドが合います。デザインの自由度が高く、既製品にはないオリジナリティが出せます。

手作りは、価格を抑えやすいのも20代にはうれしいところです。 工房で2人で作るタイプなら、ブランドの既製品より費用を抑えながら、「作った日そのものが思い出になった」という体験まで手に入ります。

(手作りの実際のところは手作り結婚指輪は後悔する?値段はいくら?に正直に書いています)

② よくわからないので、外したくない → 国内ブランド

「知識がないから失敗したくない」「安心できるところで買いたい」というタイプ。

このタイプには、国内のブライダルジュエリーブランドが向いています。品質やつくりへのこだわりがしっかりしていて、価格帯の幅も広い。何店舗か見て回るうちに、自分たちの好みが固まってきます。

いちばん多いのがこのタイプです。迷ったらここから始めて問題ありません。

③ 昔から憧れのブランドがある → 海外ラグジュアリーブランド

「ずっとこのブランドがよかった」という気持ちがあるタイプ。

金額は上がりますが、このタイプの方には止める理由がありません。 憧れのブランドの店内で過ごす時間そのものが、一生の思い出になります。

指輪を買いに行くというより、特別な体験を買いに行く感覚に近いです。憧れがはっきりしている方ほど、満足度が高くなります。


予算を抑えたい方へ。ここだけは削らないでください

「できるだけ安く抑えたい」というご相談も、もちろんたくさん受けます。

そのときに必ずお伝えしていることがあります。

製法とメンテナンス体制がしっかりしているお店を選んでください。

理由は、結婚指輪が何十年もつけ続けるものだからです。

  • 製法 … つくりがしっかりしていないと、変形したり摩耗が早かったりします
  • メンテナンス … サイズ直し・仕上げ直し・変形直しに対応してもらえるか。無料か有料か

指の太さは、10年経てば変わります。歪んだり細くなったりもします。そのときに直せるお店で買っていたかどうかで、その後がまったく変わります。安く買っても、直すたびに費用がかかれば結局高くつきます。

逆に、あまり気にしなくていいこと

正直に言ってしまうと、デザインそのものは、ブランドによる大きな差はありません。

もちろん細かな色味や仕上げの違いはあります。でも「このブランドでしか手に入らないデザイン」というものは、実はそれほど多くありません。

「ブランド名にいくら払うか」より「つくりとアフターにいくら払うか」。 予算を抑えたい方ほど、この順番で考えてほしいと思っています。

(節約の具体策は結婚指輪を安く買う方法6選結婚指輪は安くてもいい?にまとめました)


来店前にやっておくといいこと

最後に、お店に行く前の準備です。3つだけです。

① 2人で「上限」だけ決めておく

細かい予算は不要です。「40万円までなら出せる」という上限だけ共有しておくと、当日の判断が早くなります。

② つける生活を想像しておく

毎日つけるのか、仕事中は外すのか。これがデザイン選びを大きく左右します。(つけっぱなしで大丈夫?もどうぞ)

③ 来店予約の特典を確認しておく

予約するだけで電子マネーギフトがもらえるブランドも多く、知らないと損をします。

今月の指輪の来店キャンペーンまとめを見る


まとめ

  • 2026年のいまは、2本合わせて35万円前後が目安。貴金属の高騰で以前より上がっている
  • 「20代だからこの金額」という基準はない。 決めているのは年齢ではなく、2人のライフスタイルと使える予算
  • 予算感がわからないまま来店する人がいちばん多い。決めずに行って大丈夫
  • 20代前半・後半で金額の差は感じない。お祝い金を充てる方もいる
  • 婚約指輪なしで結婚指輪だけという選択も増えている。悪い判断ではない
  • ブランドは「人と被りたくない/外したくない/憧れがある」の3タイプで選ぶと絞りやすい
  • 安く抑えたいなら、製法とメンテナンスだけは妥協しない

金額の目安は目安でしかありません。大事なのは、2人が納得して選べたかどうかです。お店に来ていただければ、予算に合わせて一緒に探します。気負わずに来てください。


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